処世術、それは正しく判断する理性を身につけること

自省録アイキャッチ

ローマ帝国時代も、今も、普遍的なことがあります。

ローマ帝国全盛期、マルクス・アウレーリウス・アントニウスという皇帝が居ました。

その皇帝が書いた「自省録」を参考に、

今の時代にも役立つことを発信していきます。

今回のフレーズは、処世術、それは正しく判断する理性を身につけることです。

目次

自省録の引用文

自省録には、このような記述があります。

処世術は舞踏よりも角力(すもう)に似ている。なぜならそれは攻撃、しかも全く予期せぬような攻撃にたいしても用意して、びくともせずにかまえていなくてはならないからである。

自省録(岩波文庫)より引用

私なりの解釈を、以下にまとめます。

処世術、それは正しく判断する理性を身につけること

処世術とは?

処世術(しょせいじゅつ)とは、どういう意味なのか調べてみました。

処世術とは、「巧みな世渡りの方法」という意味のようです。

なるほど、要領よく上手に生きていくということでしょうか?

いいえ、マルクスはそういうことは許しません。

マルクスは処世術に関して何を言っているのでしょうか。

何があっても動じないために・・・

”びくともせずにかまえていなくてはならないからである。”

この引用部分について、逆説的に考えてみました。

いろんな出来事に対して、その都度コロコロと態度が変わっていたら、どうなるでしょう?

例えばこんなシチュエーション。

AさんからBさんの悪口を聞いて、あなたはそうだねーと同意した。

BさんからAさんの悪口を聞いて、あなたはそうだねーと同意した。

その後、AさんとBさんが会話をして、あなたの反応をお互い言いました。

するとどうなるでしょう?

あなたは、AさんからもBさんからも問い詰められることが想像できます。

「どっちの味方なのよっ!」

後の祭りです。では、あなたはどう対応すれば良かったのでしょうか?

AさんにもBさんにも、一方が嫌いな具体的な理由を聞き出し、

それについてあなたが客観的に感じたこと、

言えていたら良かったのでしょう。

その際、理性的な観点から意見を言えるようにすれば、

相手も納得してくれるでしょう。

そのために、日頃から物事を理性的に見れるように、

判断力を養っていくことが必要です。

その結果、”びくともせずにかまえていなくてはならないからである。”ことが

出来る人になれるのではないでしょうか。

Good Thinking, Good Life.

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