ローマ帝国時代も、今も、普遍的なことがあります。
ローマ帝国全盛期、マルクス・アウレーリウス・アントニウスという皇帝が居ました。
その皇帝が書いた「自省録」を参考に、
今の時代にも役立つことを発信していきます。
今回のフレーズは、不正行為は絶対にダメです!。
自省録の引用文
自省録には、このような記述があります。
不正は不敬虔である。なぜならば宇宙の自然は理性的動物を相互のためにこしらえ、彼らがそれぞれの価値に応じて互いに益し合うようにしたのであって、決して互いに害し合うようにはこしらえなかったのである。したがってこの自然の意志にそむく者は、明らかに神々の中でもっとも尊むべき方にたいして不敬虔なのである。
自省録(岩波文庫)より引用
私なりの解釈を、以下にまとめます。
不正行為は絶対にダメです!
日野自動車の不正について
最近報道されている、日野自動車の不正行為について皆さんご存じでしょうか?
2022年3月4日、各大手メディアから以下のような情報が発信されました。
ポイントを箇条書きにすると、以下の通りです。
- エンジンの排気ガスと燃費に関する性能試験でデータを改ざんしていた
- トラック、バス用のエンジン3機種で行っていた
- 不正は2016年9月から
- 12万台に搭載されている
これはあくまでも2022年3月4日に発覚した不正で、その後の調査では以下のようなことが日野自動車より発表されました。
- 2003年の新短期排ガス規制対応モデル以降、継続的に認証試験で不正が行なわれていた
- 不正が行われたトラック・バスの累計台数は86万2000台にのぼる
かなり前から不正をやっていた、そしてその分不正を行っていた台数が大幅に増えました。
その結果、国土交通省から是正命令という大変厳しい状況にあります。
さらに、コベルコ建機や日立建機に重機のエンジンを販売していたということで、
取引先に多大なる迷惑を掛けたということも踏まえると、
今回の不正は、非常にネガティブな影響があった不正問題だと言えます。
不正がダメな理由
ここで、自省録の今回の引用文を復習しましょう。
不正は不敬虔である。なぜならば宇宙の自然は理性的動物を相互のためにこしらえ、彼らがそれぞれの価値に応じて互いに益し合うようにしたのであって、決して互いに害し合うようにはこしらえなかったのである。したがってこの自然の意志にそむく者は、明らかに神々の中でもっとも尊むべき方にたいして不敬虔なのである。
自省録(岩波文庫)より引用
日野自動車は自らの不正により、一般顧客や国土交通省はもちろん、コベルコ建機や日立建機という取引先に
迷惑を掛けてしまいました。
本来であるならば、お互いのメリットのために取引をしたはずなのに。
日野自動車が不正をしたことにより、お互いにデメリットが生じたことになってしまいました。
マルクスが指摘した不正がダメな理由、今回の日野自動車が大変良い例となっていますね。
今回のブログは以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Good Thinking,Good Life.