こんにちは、アウレリウス太郎です。
ここでは、論語で私が学んだこと、
いわゆる古典でリスキリングしたことを
発信していきたいと思います。
今回は、「結果さえ良ければ何をしたって良い」ことははりませんということについて、書きますね。
論語の引用文
論語には、このような記載があります。
先生がいわれた。
「論語」斎藤孝訳 ちくま文庫
「かつては、弓の礼では的を射ることを第一とはしなかった。人それぞれで射る能力はちがうからだ。的を射る技術よりも、心の徳を重んじる礼がきちんと行われていたのが、古(いにし)えの周時代のやり方である」
アウレリウス太郎は、ここから以下のようなことを学びました。
「結果さえ良ければ何をしたって良い」ことはありません
メジャーリーグのホームラン記録は何本?
メジャーリーグで一番人気のある球団、ニューヨークヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が
ア・リーグホームラン新記録の62号を打ちました。
この前の記録は、ロジャー・マリスが1961年に61本ホームランを打ったというものです。
突然ですが、バリーボンズっていう打者をご存じですか?
バリー・ボンズは、年間で73本のホームランを打っています。
では、なぜアーロン・ジャッジが62本のホームランで新記録と言われているのか?
まだまだバリー・ボンズの73本には届いてないじゃないか?
それには以下のような理由があるのです。
それは禁止薬物のせい
バリー・ボンズは間違いなく1年で73本のホームランを打ちました。
その記録を打ち立てることが出来た要因の一つとして、
筋肉を増強させるステロイドを使用していたことが挙げられます。
あくまでも疑惑ということですが、ほぼ確定している疑惑のようです。
このステロイド、現在は禁止薬物として指定されていますが、
バリー・ボンズが活躍していた当時は、禁止されていませんでした。
また多くのメジャーリーガーが使用していたことも公になっています。
こういった事実があり、アーロン・ジャッジが記録を塗り替えるまで、
ロジャー・マリスの61本が記録とされていました。
結果が良ければ何をしても良いのか?
ここで、今回の引用文をもう一度読んでみて下さい。
先生がいわれた。
「論語」斎藤孝訳 ちくま文庫
「かつては、弓の礼では的を射ることを第一とはしなかった。人それぞれで射る能力はちがうからだ。的を射る技術よりも、心の徳を重んじる礼がきちんと行われていたのが、古(いにし)えの周時代のやり方である」
すごいです、孔子は。
現代起きることを予言しているようですよね。
要するに、人間の行っていることは、過去も現在も未来も一緒なのでしょう。
バリー・ボンズはホームランをたくさん打ちたいがために、
ステロイドという薬物に頼ってしまった。
当時は禁止されてもおらず、いろんな選手が使用していたことも考慮しても、
73本のホームラン記録が全員から認められている記録でなく、
さらには殿堂入りも出来ていないという現実からすると、
「結果が良ければ何をしてもよい」ことはないという
悪い見本になってしまいましたね。
今回のブログは以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Good Thinking,Good Life.